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イラストを使用したプレゼンムービー 制作過程8~〔続〕全体のバランスを考えつつ仕上げていく~

2013年1月15日

動画後半の作成過程の解説を続ける前に、ちょっとしたデザイン素材のまとめ方のコツ
をご紹介します。
デザインを起こして画面に配置したら、エフェクトの色調補正→色抜きを適用し、色抜き
量を100%にしてモノクロで画面全体のバランスを見てみてください。
色彩構成など色と画面・空間構成の勉強をされた方なら周知のコツですが、色彩を構成
する際は、色味とは別に明度と彩度のバランスをとるとまとめやすくなります。

今回のキャラ紹介カットを例に説明すると、画面で一番見せたいモノはキャラなので、
背景は全体的に彩度を下げてやわらかい色にし、コントラストも弱くしてキャラより
目立たないようにしています。
モノクロにすると色味に惑わされず彩度とコントラストのチェックが出来ます。

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手前のものはくっきりはっきり、遠くのものはぼかして描くことで遠近感を演出する
デッサンのコツと同じで、目立たせたいものはコントラストをはっきりとさせ、目立
たせたくないものはコントラストを弱めにすると、たくさんの色でカラフルな画面構成
にしてもごちゃつきません。

引き続き動画後半の作成過程の解説を続けます。

【メイドの日常】00:52~01:16
キャラの日常のイベント絵が連続する演出なので、イベント絵のスイッチのタイミング
に大きなカメラアクションを入れてテンポと流れを構成しています。
イベント絵をいきなり全部見せてしまうと単調になるので、カメラの場面スイッチングの
後はまずキャラの顔に寄り、それから全体を見せるカメラワークを多用しています。

キャラ絵とテキストは3Dレイヤーで空間に配置し、その間をカメラが素早く移動して
いるのですが、あまりにも空間を感じる構成にしてしまうと建て看板状のキャラ絵が
安っぽく見えてしまってもったいないので、メイン背景は2Dレイヤーのままでトラック
マットを使用したイメージのスイッチングをカメラに合わせて行っています。

■イベント絵1 花瓶倒しそう
ここはイベント絵の冒頭なので、インパクト重視で流れを構成しています。じゅんさんに
花瓶だけ別レイヤーで作成してもらい、基本は倒れそうな花瓶の動きとテキストモーショ
ンで演出を作っています。

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■花瓶が割れたエフェクトカット
花瓶が割れたことを「花瓶が割れる瞬間の絵」や「花瓶が割れるアニメーション」無しで
効果的に状況がわかるようにするため、漫画的な「エフェクト効果」をクッション的に
入れています。
80年代のアニメや漫画でよく見たぶつかった後に星が飛び散るイメージです。

movie_08

■イベント絵2 花瓶を壊して怒られる
まず割れた花瓶を見せ、そこから「怒っているキャラC」のアップに移り、その次に
「しまった~という顔のキャラA」のアップを見せて最後に全体が見えるようにカメラを
移動させています。
怒られているキャラAの腰の引けた感じを出すためにキャラAは後ろに少しずつスライド
させ、それ以外の動きは冷や汗、ガミガミなどの感情表現記号とテキストのモーションで
構成しました。

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■イベント絵3 お料理対決
このカットは冒頭に一気に場面が構築されるアニメーションを入れて全体像を見せてから、
オムライスを失敗したキャラBは気落ちして徐々に小さくなり、そのとなりで本来は小柄
なキャラCが得意満面で鼻高々になるイメージで大きくなる(上へスライドする)動きを
いれ、対比で状況がわかるように構成してあります。
状況を対比で見せる場合は、このような真正面からのわかりやすい構図が効果的です。

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■イベント絵4 勝手に人のベッドで寝てしまう
ここは一瞬ですがキャラAのお尻のアップというセクシーショットから始まり、そこに
キャラCの怒りのセリフが大きく乗ることで「大声」感が出るよう構成しました。
さらにキャラCが大声で怒鳴る様子を、頭部の拡縮とイベント絵2よりも大きなガミガミ
記号で表現し、イメージを誇張しています。

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【シャッフル】01:16~01:17
じゅんさんに描いて頂いたキャラの顔だけをレースのリングで囲んだ素材を複数用意して
場面転換のインパクトを出しています。
イラストをそのまま使うと、一瞬しか見えなくても使いまわし感が出てしまうので、デザイン
素材として組み直しました。

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【大階段~セピア~】01:17~01:26
今までのにぎやかでスピーディな流れから、一転して静かな演出に移ります。テキストも
大きなモーションはさせず、画面全体がゆっくりスライドするだけの演出にしました。
セピアに加えて、背景を窓以外からの光がない少し薄暗いイメージにすることで、静けさ
と寂しさを出しています。
「ありがとう」というセリフでセピアだった世界が色付き、レンズフレアと光の拡散で
ホワイトアウトします。

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【大階段~タイトル~】01:26~01:36
セピアの寂しげな大階段から、一瞬のホワイトアウトの後、一気にキャラの笑顔と光が
あふれるイメージにスイッチして、落ち着いた画面演出ながら清々しいイメージを出し、
物語の余韻を演出しています。
そこにタイトルが入ることで、タイトルの印象を明るいものにし、「もっとこの娘達の
物語を見たい」というイメージにつながるよう構成しました。

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以上が各カットごとの解説です。

次回はアニメーションの緩急とブラッシュアップの仕方などを総括的にまとめたいと思い
ます。

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